母の死を伝えるために。
豪(市原隼人)が帰る
泣く唄(松本梨菜)
明示(杉浦直樹)もいた
「救急車は呼んだんだが・・」
みちる(綾瀬はるか)も帰ってきた。
母・由美(原田美枝子)は布団の上で眠っているようだった。
「違うよね、唄寝かせてて
ちょっと人が多かったから、疲れちゃって」
「母さん起きてよ」
「起きてよお母さん」
みちるは唄を抱きしめる
「母さん起きてよ!」
『お父さんは、家の中に入ろうとしませんでした』
『大きな岩のように動かなくて
びくんびくん肩がふるえています
だからお父さんがひび割れてしまわないように
しっかり手を繋いでいました。』
みちるは、喪服を出していた。
真柴由美と書いてある
母の喪服を抱きしめる。
「その服お母さんの?」と唄
「お母さんどこいったの?」
「これからお通夜だから
おねえちゃん忙しいから幌と大人しくしていてね」とみちる
手伝う花井夫婦
お悔やみもっていくやつある?と京子(高橋ひとみ)
まだ頼みたいことがあるのと芳夫(高橋 克実)に頼む
「朝から来てもらってすみません」とみちる
「こういうときはお互いさま」と京子
徹生(竹中直人)は、姿を見せなかった。
ビー玉を取り出す幌
青とオレンジ二つが残っていた。
「幌、唄出かけるよ」と明示
「歩いていける距離だから」
目薬を持つ幌
葬儀場
豪は、棺の側にいた
遺影を見つめる
遺影の母は笑顔だった。
お通夜が始まる
お経が読まれる。
夕鶴にて。
「真柴さんの奥さん亡くなられたそうよ」と夕子(桜井幸子)
竜一(萩原聖人)に言う
何か手伝うことないかって聞いたんだけど手は足りてるからって
「水商売の女ってこういうとき微妙なのよね」と夕子
「まさかオレだってよくなったからもどってきたのかと思ってた」と芳夫
嫁さんきたぞと篤(浅野 和之)に言う
千秋(南果歩)がきた
幌は、お通夜の席で座っていた。
「やっぱやめとくわ」と耕作(春山 幹介)
「変になぐさめるのもデリカシーないかも」と聖子(後藤 果萌)
大伴(塚地 武雅)も来た
香典を渡す場所に迷う。
来るのが遅いと言われる
みちるは、忙しく働いていた。
「悲しい顔一つみせない」と篤
大伴は涙をぬぐう
「花粉症か」と言われてしまう。
「今日は、母のためにありがとうございます
母もうれしく思ってると思います。
明日も早くからご足労願うので
そろそろお開きにさせていただきます。
あとは身内だけでひっそりとすごしたいと思います」と挨拶する。
明示と幌と愁(本郷奏多)が喫茶店にいた。
遅くまでいいの?と明示がいうが
うち店遅いからと愁
「幌のお母さんと約束したんです
苦しいときも悲しいときも励ます友達になるって」
「私も両親いないから」と奈々(志保)
「一緒にするなよおまえの母ちゃん、父ちゃんと一緒に
特別なんだオレの母さんは」
「マザコンか」
「うるせえんだよ帰れよ!
奈々も帰る
「唄お風呂に入れるのに帰るから」とみちるは豪に言う
豪は、奈々のセリフに信じられないと怒っていた。
「ねえちゃんもねえちゃんだよな」
「私は」
「甲斐甲斐しくしく動いてしっかりものアピールか」
「あんたなんて何もしないで座ってるだけでしょ」
「母さんが可哀想だって言ってるんだよ」
「離れないからなずっと側にいるからな」と豪
唄をつれていくみちる
「これからは、おねえちゃんのことをお母さんだと思うのよ」
「おねえちゃんはお母さんじゃないよ」
「そうだけど
お母さんはね一生懸命みんなの面倒みてそれで疲れちゃったから
おねえちゃんにバトンを渡したの」
「お姉ちゃんが疲れたら唄にバトン渡すの?」
「さぁどうかな」
「足遅いからダメだよ」と唄
「運動会のバトンとは違うの
ゆっくりゆっくり誰と競争するわけじゃないの。でも
決して手離してはいけないの」
「転んでも?」
「そう」
「そっか。だったら、唄も持てるね」
「いつかはね」
「だけど、おねえちゃん頑張るから
唄はそんな心配しなくていいのよ」
家にもどるみちると唄
電話が鳴る
もしもし、と淳一(小栗旬)からだった。
「連絡遅くなってごめん
お母さんのことはお気の毒に
もしもし
もしもしみちるちゃん?」
「ごめんなさい
なんか声聞いたら安心して・・
安心して・・」
喫茶店。
「幌どうしたんだい?
前にいったね
幌の幹は太いんだって
言ったね
お父さんは、姿が見えない
お兄ちゃんは悲しみに心を閉ざし
お姉ちゃんはいっぱいいっぱい
こういうときこそ幌の出番じゃないか
うるさい若者が入ってくる。
向こうは4人かと明示
『やっちゃいますか
同じ人間と思わなければ腹がたたない?』と由美の言葉
を思い出す明示
「ばかやろう!静かにせんか!」
この子は、母親をなくした
バカさわぎしたかったら酒屋にでもいけ」
「関係ないじゃないか」と若者
紫のビー玉を持つ愁も立ちあがり
周りの大人たちも立ちあがる
「なんだおめーら」
若者は出ていく。
愁と目で合図する明示
あの歌思い出した!と幌
「それずっと思い出そうとしてたの?」と愁
「思い出せなくて気持ち悪かった」と幌
みんなであくびをする明示・愁・幌
お父さんをみつける
屋根の上にいた。
大伴が走っていた。
篤と聖子もきた
「てっちゃん降りてきなよ」
「昨日からいたんだ」
「自殺なんて・・」
「2階から飛び降りても死なないって」
「お父さんみっともないから降りてよ」とみちる
消防車も来た。
長いはしごがないからと大伴
豪も来る
明示は、その様子を見守る
唄が起きてくる。
豪がハシゴを登っていく
「唄も上がるー」
「ダメよ危ないから」とみちる
周りは方位されていると大伴
「来るな」
「それでも一家のあるじか」
「母さんとはいつでも会える」という徹生
「最後お別れしなくていいのかよ」
徹生は2階から落ちてしまうが
そのまま家の中に入ってしまう。
「私今日はいいかしら
お祭りのときもお通夜のときも疲れたわ」と千秋
「しょうがないだろ」と篤
「由美さんのこと人事じゃない気がした」
「どういう意味だ」
「もともと東京の人だったんでしょ?
リズムっていうか田舎の人との付き合いっていうか
なんだかなと思うの」
「そんなことで死ぬもんか」と篤
「たいくつでも死ぬわよ。女は」
「私だって、もう死んでるみたいなものよ」
「それなりに楽しんでる、違うか?」
篤は、出ていく
聖子は、階段でそのやりとりを聞いていた。
「さすがに自分の父親だと思うと恥ずかしい」とみちる
「そうだろうか」と明示
「ほんとにおまえたちが思う
恥ずかしい父親だろうか」と明示
徹生は、部屋に閉じ篭っていた。
「お父さん」と幌
「これってなかなか音が出ないね」
トランペットを吹く幌
「僕ねどうしてもこの曲をお母さんに吹いてあげたいんだ
カラオケやったときにお母さんが好きだった歌
みんなが歌ったあと1曲だけよっていった
あれ歌った母さんの顔が一番好きだったんだ」
音が出ないトランペット
「だめだ・・全然音が出ない。
僕才能ないんだな
お父さんの子供なのにね」
「お母さんは、おまえたちのこと心配していた
当然だ
唄は小さいし
お父さんのことをとても心配してたんだよ」
「あんなおやじじゃな」という豪
「愛されていたから壊れてしまうんじゃないかと
お母さんが死んでおまえたちもショックだろう、辛いだろう
一方で想像しなさい。お父さんの立場で想像しなさい。
自分以外の人の気持ちになれるか
想像できなければ人を思い遣れる気持ちは、響かない。
想像してごらん
もう長くないことを知りながら
お母さんの側にいたお父さん。
朝がくるたび、目が覚めるたび命がある
ほっとして
確実にいなくなるんだと
また夜を迎えただろう
そんなお父さんをおまえたちは最低の父親だと思うのか
恥ずかしい男だと」
「そうじゃないよ!へたくそ!」と徹生
「ばかやろう
オレにかしてみろ」と徹生
徹生は部屋から出てきた。
淳一は、政希(田中幸太郎)と話していた。
「真柴みちると付き合いはじめてるんだ」
「そうか」と政希
「それだけか」
「いちいち干渉するか
だけどおまえには婚約者がいる」
「院長はなんとかする。
彼女のほかに女の子はいない
初めてだ。明るくて純粋で
お母さんを亡くした」
「え?」と政希
「おとついの夜」
「そうか」
「これから、彼女を支えていきたいんだ」
「そうしてやれ」
「応援してくれるか」
「ああ、おまえがそれを望むならな」
電話が鳴る
「うわさをすれば院長からだ」と淳一
病院に戻っていく。
政希は、一人残された。
「こっちの方かな」と手を合わせる
由美の葬儀
花を棺に入れる
「きたのか」と奈々に言う竜一
焼香する
みんな来る。
幌がまだ来てなかった。
トランペットの音色が聞える
「この曲・・」
曲名は、「愛の讃歌」です。
視聴、歌詞はコチラから
幌は、花を入れる
「お母さん・・」と幌
「みんな、すまなかった」と徹生
「いいんだよてっちゃん」と芳夫
「オレあやまらないと、と何も知らなくて」と篤
「みちる、豪、みっともないおやじで悪かったな。
なんつうか、ちと・・」
「お母さん見てあげて」とみちる
「きれいだよすごく」と豪
「笑ってるみたいだよ」と豪
「きっと最後は苦しまなかったんだよ」
「オレは父親なんて言えないんだ
母さんがみちるを妊娠したってとき
オレはだめだっていったんだ。
ガキなんか堕ろせっていったんだ。
うだつのあがらない旦那やってて
いつまでも成人きどりで
結婚なんかするつもりなかった。
金なんかないしこの世の中だ
ガキが産まれたってどんなガキかわからない
あれよあれよとできちまって
うまくこいつにそそのかされたっていうか
だから、今おまえたちが存在してるのは
母さんのおかげだ
おれなんか関係ない
父親失格だと思ってくれてかまわない
でも、おまえたちの母さん
オレみたいなろくでなしと一緒になったのに
いい男たくさんつかまえられたのに
にこにこ笑って
貧乏暮らしなのに幸せだって
嘘でもニコニコ笑って」
「嘘じゃないよ。お母さんは嘘なんかつかない」とみちる
「だけど母さんみたいにすばらしい女は一万人に一人だ
そんなものを手にいれちまった
代わりなんて
永遠に見つけられない・・」
てっちゃん・・と芳夫
「オヤジ失格じゃないよ
おれたちが大好きな母さんをこんなに愛してくれたんだから」と豪
「旦那さんに言われたい
一万人に一人の女だって、こんな大勢のなかで」とみちる
「豪、みちる・・」
「僕お父さん好きだよ」と幌
「お父さん大好き」と唄
みんな泣く
「おれは、今日から父親になる
おまえが産んだ子供たちを、命を吹き込んだ子供たちを
オレが立派に育ててみせる」
みんなで写った写真を棺にいれる
棺は、火葬場に吸いこまれていった。
母が歌った歌がみんなの中で響いていた。
豪、徹生、幌、みちる、唄
手を繋ぐ
由美の歌に家族で拍手をしていた。
ありがとうという母
由美は、お墓に入った。
豪が手を合わせていた。
ほのか(沢尻エリカ)がきた。
「生きてるうちに親孝行しろよ」という
オレがいうと笑えるかな
「オレのことつけてきたのかと思ったよ
人助けしたから惚れちまう気持ちわかるけど」
違うとほのか
「びっくりするほど似てたから」
「初恋の彼氏とか?」
「いない?」
「柴犬?」
「昔飼ってた犬に似てた?びっくりするほど?」
手で豪の頭をなでるほのか
「ちょうどよかった
ちょっくらほえたい気分だった」
「ワン!」
「あー!」とほのか
「ワンワン!あー!
あー
あー」
幌と歌は、四季の歌を歌っていた。
目薬を持つ幌
徹生は、ベランダの修理をしていた
みちるは、天文台に向かっていた
「2人とも仕事の邪魔してない?」
「唄は寝ちゃったかな
私のほうはかまわないけどね」
「そうやってあまやかさないで」とみちる
みちるは、唄と幌を迎えに行こうと出る
「みちる」
「はい」
「これから、大変かもしれないが」
力こぶをたたくみちる
「めざせ、一万人に一人」
「素質はある」
「でしょ?」
「ああ」
「いいコーチが側にいるし」
「口だけ達者なものさ」
「さあ、もう行きなさい」
幌は、望遠鏡を見ていた。
「亡くなった人はね
みんな星になるんだって
おじいちゃんが
お母さんもなるんだよね
でも、いつなるのかな」
「きっともうすぐだよ」
「幌、だけどおねえちゃん感心しちゃったな
お父さんのこと連れてきてくれたでしょ
幌は、人の気持ちがわかるんだなって」
「おねえちゃん
僕ね、やっぱり涙がでなかったんだ
お母さんが死んじゃっても
やっぱり涙がでなかった」
「気にすることないよ」
「でもね、一生泣かない人っていないと思う」
「うん。きっとそうだね」
「だから、僕もいつか涙をこぼすと思う
でもなんだろう」
「ん?」
「お母さんが死んじゃうよりも悲しいことって」
「幌・・」
「それを考えると、ちょっと怖い気持ちになる」
「幌、そんなこと考えてもだめだよ」
「でも、お母さんがいつもみえたら安心なのに」
「幌、もう帰ろう
明日は学校でしょ?」
『僕は、本当に世界をすくえるのでしょうか
もしかしてその世界は本当に救ったほうがいい世界なのでしょうか
教えてくださいお母さん。
僕は、虹色の戦士をあと2人探したほうがいいのでしょうか』
みちるは、目薬を拾う
「見えた。お母さんだ!」
「え?」
望遠鏡から射し込む光の筋があった
「バトン・・」
みちるは、その光りの筋を手でそっと包み込んだ。
みちるはその手を胸に当てる
みちるの目には涙が光っていた。
幌は、泣かなかったですね。
母が亡くなった時かなと思ってたのですが
幌の言うとおり、母の死よりも悲しいことを考えると
とても怖い気がします。
それとも嬉し涙かな?
そうだといいなと思ってます。
世界を救えると思っていた虹色の戦士
それが本当にあと2人探したほうがいいのかなと
思い始める。
この変化はどんな風に繋がっていくんでしょうか。
最後の光の筋の母からのバトン
よかったですね。
偶然射しこんだものだったかもしれないけど
いい表現だなと思いました。

野島 伸司監督作品です。
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私も幌の最初の涙は嬉し涙であって欲しいと願っています!!これ以上真柴家につらいことがあって欲しくないなぁ(~_~)
あと、矢口先生がみちるのことを真剣に思っていることを知ってちょっと安心したけど、まだまだみちるの恋は前途多難だなぁ(>_<)
涙の流せない幌君が可哀想で・・・。
いつか、嬉しい事で涙が流せますように。
光のバトン、綺麗でしたね。
きっとみちるは、由美から渡されたバトンを握り締め、
家族の為にがんばっていくんでしょうね。
yukoさんへ
幌の涙、うれしいことで流せるといいですよね。
もう、これ以上悲しいことが起きないといいな・・。
淳一とみちるの恋も前途多難ですね(^_^;)
ちーずさんへ
涙が流せないって悲しみが出せないようで
辛いですよね。
いつかその辛さから解放できたらいいなと思います。
光りのバトン本当にきれいでした。
みちるってホントにいい女の子ですよね。
きっとあれだけステキなお母さんに育てられた長女だから、
強く優しく成長したんでしょうね。
恋の行方は気になりますが、あれだけステキなら
傷ついてもまた前を向いてくれるモノと信じてます。
幌の残りのビー玉は、、7人の戦士はどうなるのかも気になります。
コメント・TBありがとうございます。
みちるはほんと素敵な女の子だと私も
思います。
辛いことがあっても、逆に彼女なら
大丈夫かな。(起きないに越したことはないですけど・・)
虹色の戦士どうなるか気になりますね。
他の子が登場するのかな??
うん、バトンの受け渡しシーンは見事でした。
サブタイトルにもある言葉だったけど、
みちると唄の会話で終わると思ったら、
最後にちゃーんと用意していたんですね。
ところで・・・。BlogPetのあやのちゃんが、
ちゃんと通じる言葉を残してますね〜。
コメント・TBありがとうございます。
光のバトンがあんな風に描かれるなんて
素敵でしたよね。
BlogPetは、結構あなどれないんですよ(笑)
ちょっとしたお遊びだけど楽しいです^^