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2010年03月12日

不毛地帯 最終話(第十九話)「約束の地」

近畿商事は、副社長の壹岐正(唐沢寿明)、エネルギー部門の担当常務である兵頭信一良(竹野内豊)を中心に、イラン・サルベスタン工事の掘削を開始した。
だが、60億円もの費用を投じて4本の井戸を掘ったにもかかわらず油田を掘り当てることはできなかった。
その最中、最後の望みを託した五号井が、ガス暴噴を起こしたとの連絡が入る。
それ以来、現地からの報告は途絶え、電話も繋がらない状態が続いたため、壹岐は焦りを隠せなかった。

2日後、壹岐のもとにようやく現地にいる兵頭からの連絡が入る。
2日間に及ぶ徹夜の作業で、五号井はようやく正常循環に戻ったという。
壹岐は、ガス暴噴は油がある兆候だという兵頭の言葉を信じ、すべてを彼に任せて掘削の再開を指示する。

そんなある夜、壹岐のもとに東京商事の鮫島辰三(遠藤憲一)がやってくる。
そこで鮫島は、近畿商事社長の大門一三(原田芳雄)が綿花相場で苦戦している話を切り出した。
近畿商事のメインバンクである第三銀行の頭取が、その件で大門のことを心配していた、というのだ。

あくる日、綿花部長の伊原(上杉祥三)は、大門に進退伺を出す。綿花相場で49億円もの損失を出した責任を取って、大門を守ろうというのだ。
しかし大門は、皆に知られて逆に自分の立場が悪くなる、といって伊原が出した進退伺を破り捨てた。

大門は壹岐を呼び出し、伊原に進退伺を出すよう迫ったのではないか、と問いつめた。
壹岐は、それを認めると、早急に綿花相場から手を引いてほしいと大門に迫った。
聞き入れられない場合は役員会議で決議を出す、という壹岐の言葉に危機感を抱いた大門は、タクボ工業を訪れ、里井達也(岸部一徳)に会った。
そこで大門は、壹岐を近畿商事から出すのなら戻る、という里井が出した条件を聞き入れると約束する。

別の日、壹岐のもとに、アメリカ近畿商事の海部要(梶原善)、八束功(山崎樹範)がやってくる。
海部らは、千代田自動車とユナイテッドモーターズの提携を進めており、ようやくユナイテッドモーターズ側が会合の席についてくれたのだという。

サルベスタンでは五号井の採掘が進められていたが、依然、石油が出る兆候はなかった。
そこにやってきたオリオン・オイル社のリーガン会長(チャールズ・グラバー)は、リスク覚悟で水圧破砕を試すべきだと主張する。
水圧破砕は、威力がある分、予期しない地層の崩壊を招く危険性もあった。が、リーガンは、すでに損益ラインをオーバーしている以上、このまま石油が出るのを待つだけなら降りる、というのだ。
決断を迫られた兵頭は、しばらく考えた後、水圧破砕にすべてを賭ける覚悟を決める。

同じころ、近畿商事では役員会議が開かれていた。
伊原がノイローゼで神経科に入院した件と合わせて、綿花相場での巨額損失について切り出したのは財務本部長の武蔵稔(中原丈雄)だった。
しかし大門は、綿花相場の件より60億円を無駄にした石油開発の方が問題だと言い出し、経営を立て直すために里井を副社長として呼び戻すことにした、と役員たちに宣言する。

役員たちの前で里井が副社長復帰の挨拶をしている最中、壹岐の秘書・塙四郎(袴田吉彦)が役員会議室に飛び込んでくる。
サルベスタンの五号井から石油が出たという知らせだった。
日産2〜3万バーレル以上の噴出状態だという。
業務本部長の角田保(篠井英介)や武蔵は、壹岐に祝福と労いの言葉をかけた。
壹岐は、涙を浮かべながら役員たちに礼を言った。

このタイミングはさすがでしたね。
里井は、ちょっとかわいそうでしたが・・。


壹岐は、大門とともに記者会見を行い、油田発掘の報告をする。
その席で壹岐は、今回の成功は、失敗のリスクを恐れなかった大門の勇気が一番の要因だ、と褒め称えた。
入り口でそのようすを見ていた里井は、静かに会見場を後にした。

会見を終えた大門と壹岐は、社長室に戻った。
そこで壹岐は、大門にいきなり勇退を迫った。
「石油開発を始めるときから、お前の腹の中には社長の椅子に座るっちゅう野望があったんやな。何が国益や、何が使命感や!」。大門は、壹岐を怒鳴りつけた。

あくる日、毎朝新聞の一面には、大門が綿花相場で巨額の損失を出したという記事が掲載された。
壹岐が、毎朝新聞の田原秀雄(阿部サダヲ)に情報を流したのだ。それを見た大門は、怒りが収まらず、新聞を放り投げ、踏みつけて暴れた。
大門は、やってきた里井に、大株主や主力銀行の支持を取り付けるよう命じた。
だが里井は、すでに勝負はついているとし、近畿商事復帰の話を白紙に戻してほしい、と言い出す。
大株主や金融筋だけでなく、社内の人間もすべて壹岐を支持するいま、大門には彼を切る力はない、というのだ。

壹岐の苦渋の決断でしたね・・。

一方、黄紅子(天海祐希)は琵琶湖を訪れていた。
そこに秋津千里(小雪)を呼び出した紅子は、壹岐と結婚しないのか、と尋ねた。
すると千里は、壹岐とはもう結婚がどうという間柄ではないのかもしれない、と答えた。
千里は、妻となることで陶芸の制作を乱されたくないという思いがあった上、亡くなった佳子のように壹岐を支えることができないとも考えていたからだった。
そんな千里に、「あなたと亡くなった奥様は違うのよ」と紅子は声をかけ…。

別の日、壹岐は、大門に呼ばれて大阪本社を訪れる。
そこで大門は、近畿商事の社長を退いて、会長に就任することを壹岐に告げる。
しかし、壹岐は
「社長、ここは一気に相談役にお願いします」と言い出す。

「相談役?
参謀上がりだけあってうまいな。
ほな一つだけ聞くけど
ライバルだった里井くんを追い出して
シベリア帰りの君を引き上げた私を放り出して
そうまで社長になりたいとはどういうことやねん」

壹岐は、懐から辞表を出す。
「社長が勇退された会社に私が残ることなどありえません」
「君は、自分の身を通してまでわしに退陣を勧めるのか」
「この部屋で初めて社長にお会いしたことは、忘れもしません。
16年間大門社長が重用してくれたからです。
社長は、一企業を率いるリーダーとして名実共に力をもっておられました。
しかし、あれから、長い年月が流れたのです。
後は、大きな栄光を得たものが権力の座を捨て
いつ見事に退陣されるかです。
どうかご決断ください」と壹岐。

「これから会社は、どないなるねん」
「次の世代は育っております。
これからは組織です。
組織で動く時代です。」

「なるほどね・・組織か。」
「社長・・」

「壹岐くん、・・退陣や」と大門はつぶやいた。
「はい・・・」
壹岐の目にも涙が浮かんだ。

このシーンは、胸を打たれましたね。
大門社長を相談役にしたのは、綿花市場のことがあってと
思ってたのですが、壹岐自身も辞表を出したのには
とても驚きました。
「社長が勇退された会社に私が残ることなどありえません」
「これからは組織です。
組織で動く時代です。」
壹岐は、ここまで考えていたのですね。
大門社長と会社への深い愛情が感じられました。


壹岐の思いを受け止めた大門は、集まった役員たちの前で社長を退くことを発表する。
壹岐も退任すると知った兵頭らは、驚きを隠せなかった。
壹岐は、直子(多部未華子)と誠(斎藤工)を呼び、これからは谷川正治(橋爪功)の遺志を継いで朔風会の仕事をやっていくと伝える。直子は、迷惑をかけ通しですまなかったと頭を下げる父に、「長い間、お疲れ様でした」といって微笑んだ。

千里に会いに行った壹岐は、いままでのことを詫び、ふたりの関係を終わらせようとした。
しかし千里は、壹岐への思いはこれからも変えられないのだから待っている、と答える。

二人は一緒にはなりませんでしたね・・。
一緒についてきてほしいと言うかと思ってたのですが・・。


数日後、壹岐は、シベリアに向かうため、羽田空港にいた。
そこに現れた鮫島は、近畿商事が千代田自動車とユナイテッドモーターズの資本提携に成功したという新聞記事を見せ、このままでは済まない、辞めたと見せかけて奇襲攻撃を仕掛けるつもりだろう、などと言い出す。
出発ゲートに向かう壹岐を追いかけた鮫島は、その背中に向かって、「まだ勝負はついてないぞ!壹岐正を倒せるのはこの鮫島だけだ!辞めるな!」と叫んだ。

背後の鮫島を感じながら、ニヤリとした壹岐が
かっこよかったですね。
鮫島は、壹岐の永遠のライバルのです。


シベリアの地に降り立った壹岐は、雪原の中に広がる日本人墓地を訪れる。
シベリア抑留の過酷な日々を思い出しながら、静かに手を合わせる壹岐。その目からは涙が溢れて…。

※※
長かったこのドラマもようやく最終回を迎えました。
初回のシベリアでの衝撃的な映像。
全般的に漂う、暗さと地味さを感じていましたが
それでも、壹岐が、千代田自動車の提携問題や
里井との確執、石油問題でのし上がっていく様子は
観ていてとてもわくわくしました。
ただ、最初から最後まで自分の欲を丸出しにしていた里井と対象的に
壹岐はいつも自分の気持ちを抑え、会社のために動いていたなという印象が強いです。

壹岐は、近畿商事を辞め、シベリアへ現地で死んだ日本人の墓参りと遺骨の収集に行きます。
彼の中には、商社で働いていたとしてもシベリアは切って離せない事実なんですね。
シベリアで始まり、シベリアで終わったドラマでした。


引用元…不毛地帯 公式HP
不毛地帯Wikipedia

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視聴率
14.4→11.1→11.6→9.9→11.8→10.7→10.6→11.4→10.9→10.8→12.1→11.8→12.2→10.2→11.6→10.7→11.8→12.0→15.0
平均視聴率 11.6%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

ドラマ内で使用されました。




メインテーマ 坂本龍一
エンディングテーマ
トム・ウェイツ/「トム・トラバート・ブルース」

原作です。
全5巻です。


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不毛地帯 第十四話
不毛地帯 第十五話
不毛地帯 第十六話
不毛地帯 第十七話
不毛地帯 第十八話

キャスト
壹岐 正 - 唐沢寿明
・壹岐家
壹岐佳子 - 和久井映見
壹岐直子 - 多部未華子
壹岐 誠 - 高橋平
・防衛庁
川又伊佐雄 - 柳葉敏郎
貝塚道生 - 段田安則
芦田国雄 - 古田新太
大本営参謀・シベリア時代
谷川正治 - 橋爪功
竹村 勝 - 中丸新将
矢田大本営参謀総長 - 小林勝也
鈴木関東軍参謀長 - 勝部演之
堀敏夫 - 新井浩文
木田 - 柳家花禄
・秋津家
秋津紀武 - 中村敦夫(中村は平版で鮫島辰三役を演じている)
秋津精輝 - 佐々木蔵之介
秋津千里 - 小雪
・政財界
久松清蔵 - 伊東四朗
毎朝新聞
田原秀雄 - 阿部サダヲ
クラブ「ル・ボア」
浜中紅子 - 天海祐希
・東京商事
鮫島辰三 - 遠藤憲一
近畿商事
大門一三 - 原田芳雄
里井達也 - 岸部一徳
兵頭信一良 - 竹野内豊
松本晴彦 - 斉木しげる
小出 宏 - 松重豊
海部 要 - 梶原善
塙 四郎 - 袴田吉彦

ナレーション - 二又一成

スタッフ
脚本 - 橋部敦子
演出 - 澤田鎌作、平野眞、水田成英
音楽 - 菅野祐悟
ナレーション - 二又一成
プロデューサー - 長部聡介、清水一幸
制作 - フジテレビドラマ制作センター
制作著作 - フジテレビ



posted by まりこ(^▽^) at 21:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年(1月〜3月) | Edit

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