同じ新人の立花万里香(杏)とともに、海外食品本部へ配属となった。
同じタイミングで、桐野征治(藤木直人)が、海外食品部の統括マネージャーに就任。
密かにその座を狙っていた佐野有希子(木村佳乃)は、穏やかではない。
そんな折、美樹が書類のコピーをしていると、関係先から社外秘の書類がファックスされてきたと連絡が入る。
工藤早苗(町田マリー)が誤って送信していたのだが、早苗はそれを美樹のせいだと主張。美樹は反論するが、聞き入れてもらえない。
その夜、アパートに戻った美樹を迎えたのは、妹・愛(川口春名)と母・紘子(大塚良重)だった。
ふたりは、地元・岐阜に暮らすが、愛の足の手術のため上京してきたのだ。すでに父が亡くなっているため、美樹は、母と愛のためにも頑張らなくてはいけない、と改めて感じる。
一晩考えた末、事態が収まればいいと思い、美樹は有希子にファックスの件は自分のミスだった、と謝罪。
すると、有希子はやわらかい表情を見せる。
有希子の計らいで 新しい仕事を担当することになった美樹は有希子の話す専門用語、『ジュチューザンコミデ』
が分からず、先輩たちに聞こうとするが、無視されて聞き直すきっかけを失ってしまう。
その日の夜、美樹が残業していると、内線電話が鳴る。
相手は、経営企画本部の仲原翔太(要 潤)で、取引先の会社の電話番号を教えてほしいと言う。
美樹は自分が新人で、初めて内線を取ったこと
電話番号は、検討もつかないというが
なんとか納品控えファイルを見つけ仲原の探している電話番号を教える。
そんな仲原に美樹は、その専門用語の意味を尋ねてみる。
すると『受注残込みで』ということがわかり
仕事を続けることができた。
翌日、美樹は見積書を取引先2社に送る準備をしていた。
見積書は完璧にできていたが、藤田千秋(片瀬那奈)が2通を間違った封筒の上に戻してしまう。
それに気づかない美樹はそのまま見積書を送ってしまい、桐野と部長の梅沢(段田安則)は取引先に土下座し謝る。
その姿を見た美樹は取引先を追いかけ自ら直接謝るが、その際、うっかり「自分が入れ間違った」と他社との取引状況も話してしまう。
入れ間違った2社は、単価が違っており
桐野らは、打ち間違ったと謝罪に行ったにもかかわらず
美樹が正直に言ってしまったため、大事になってしまったわけですね。
決定的なミスをしてしまった美樹は、ついに、周りの社員たちから完全に無視された状態に。
涙をこらえる美樹に有希子は「泣くなら帰りなさい。鬱陶しいから」と言い放つ。
みな残業が終了すると
帰り際、美樹は、
大量のDMの宛名を明日までに貼っておくように指示される。
万理香は、残業中の美樹に気づくと
今日妹の病院に行くと聞いていたので、一緒に手伝う。
二人でなんとか完成させ、万理香が持っていくと
社員に「こんなもんいつも業者に出しているのに」と
言われ、万理香は、美樹が嫌がらせを受けていることを知る。
「一度ハマるとなんかなか抜けられないんだろうな」とつぶやく万理香。
「何の話し?」と聞く社員。
「蟻地獄・・蟻地獄の話しです」といい・・。
万理香は、とても頭のいい子のようです。
美樹と仲がいいフリをして実は・・・。
翌朝、重い気持ちを抱え美樹が出社すると、オフィスには誰の姿もなかった。
実はこの日、会社のホールで創立記念式典があること、今日棚卸があることを誰からも教えてもらっていなかったのだ。
自分の存在はもはや、ないも同然だと絶望した美樹。
行くあてもなく屋上に立っていると、桐野が現れる。
「会社ってこんな所なんですか?
私はこんな思いをするために入ったんじゃない!
私はここで頑張らなきゃいけないんです!」
美樹が桐野に辛い気持ちをぶつけると、桐野は
「自分にしかできないこと
自分だからできること
それが認められて
初めてその場にいる意味が認められる。
それが社会を生き抜くってことだ。
生き残りたいなら強くなれ
闘わないで守れるものなんて一つもないんだよ
居場所を見つけられないなら辞めるしかないだろ」
と言葉をかける。
この言葉、今後においてとても大きな意味を持ちそうです。
働くってこういうことなんですね・・。
その言葉に勇気を得た美樹は、社員たちとともに棚卸に加わる。
冷凍倉庫内に入った美樹は、万里香とともに商品のチェックをしていた。
すると、美樹は棚から落ちているダンボール箱を見つける。
万里香に書類を預け、箱を元に戻し始める美樹。
そんなとき、先輩から呼ばれ、万里香は別の場所へ。
それを見送った美樹は、再び作業へ戻り、やがて終了する。
そして外へ出ようとするが、倉庫はオートロックされていた。
壁にロック解除の暗証番号を打ち込むボードがあるが、番号は万里香に預けた書類を見なければわからない。
焦った美樹は、思いつく限りの番号を打ち込むが、重い扉が開くことはなかった。
その頃、倉庫から会社に戻るバスのなかで、有希子、千秋、栗田琴美(紺野まひる)、白石杏子(有坂来瞳)、早苗、西島賢治(五十嵐隼士)、田沢佳人(長谷川純)が、美樹の不在をあれこれ推測していた。
と、そこへ乗り込んできた万里香は、有希子に美樹を知らないかと尋ねられるが、「知らない」とシラを切る。
一方、冷凍倉庫内の美樹は、懸命にドアを叩くが、寒さで体力が消耗し動きがにぶくなっていた。
同じ頃、倉庫の事務所にやってきた仲原は、ゴミ箱に捨てられているカバンを拾い上げる。そして、入っていた社員証からそれが美樹のものだとわかり……。
※※
見ていて、こちらも落ち込んでしまうくらいの
いじめでした。
大人社会のいじめは、学校でのいじめよりも
はるかに緻密で、恨み、妬み、嫉妬が絡みあい
とても根が深いです。
机の引き出しに『死にたい』と書かれていたノートが残されていたことから
この部署では、いじめが根付いているのかもしれません。
今回、美樹を見て思うのは、友達だと思っていた
万理香さえ実は美樹を見捨てていたというのが
大きいですね。
彼女もまた、仲原に思いを寄せ美樹に対して嫉妬しているようです。
冷凍庫に残しておいて、美樹の命さえ危険だということは
思わなかったのでしょうか。
美樹は、なんとか仲原に見つけてもらえるようですね。
しかし、それでいじめが無くなるとは思えません。
彼女はどう立ち向かっていくんでしょうか。
でも、正直ここまでくると、万理香も言っていたように
『蟻地獄』状態です。
あまりにも救いようがない状態で
見続けるのもとても辛いです。
引用元…泣かないと決めた日 公式HP
泣かないと決めた日 Wikipedia
視聴率
10.2

TV DramaRanking
主題歌
miwa「don't cry anymore」(Sony Music Records Inc.)

キャスト
角田美樹(22) - 榮倉奈々
桐野征治(36) - 藤木直人
仲原翔太(28) - 要潤
立花万里香(22) - 杏
西島賢治(25) - 五十嵐隼士(D-BOYS)
角田 愛(16) - 川口春奈
藤田千秋(29) - 片瀬那奈
栗田琴美(31) - 紺野まひる
田沢佳人(27) - 長谷川純(ジャニーズJr.)
白石杏子(30) - 有坂来瞳
工藤早苗(26) - 町田マリー
鈴木慶介(29) - 内田滋
井上誠(24) - 田島優成
林田美穂(28) - 河井青葉
水田舞(24) - 田中えみ
小松亮介(56) - 山田明郷
角田紘子(48) - 大塚良重
梅沢 仁(53) - 段田安則
佐野有希子(34) - 木村佳乃
遠藤由美
毛利恋子
森富士夫
西村三郎
田中昌宏
木立美鳥
邸太郎
立田智美
上川かおり
スタッフ
脚本:渡辺千穂
演出:石川淳一、城宝秀則
プロデュース:橋本芙美(共同テレビ)
企画:瀧山麻土香、太田大(フジテレビ)
音楽:菅野祐悟
制服協力:セロリー
制作協力:ベイシス、バスク、フジアール
音楽協力:フジパシフィック音楽出版
制作:フジテレビ、共同テレビ