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2006年01月13日

白夜行 第一話 

2005年、クリスマスイブ。
歩道橋の下にサンタクロースの服を着た男が倒れている。桐原亮司(山田孝之)。
その胸元には外国製のハサミが刺さっていた。

「亮・・・」
「雪・・行って・・」
亮司は、雪穂に指差す。

『あなたは・・あなたはオレの太陽だった。
まがい物の太陽だった。
だけど、明日へ上ることをやめない
オレのたった一つの希望だった』

唐沢雪穂(綾瀬はるか)がサンタに駆け寄ろうとする。

『あなたは、あなたは私の太陽だった。
偽者の太陽だった。
だけど、その身をこがし虹を照らす。
わたしのたった一つの光だった。』

「明るいよ・・」
そう言うと雪穂は、血を流すサンタに背をむけて涙を流し歩き出していた。

『それは、あの日から・・』
『14年前の太陽を失ったあの日から』

「雪穂・・」
仰向けになったま動かない亮司・・

・・・・・・・・・・

1991年
桐谷亮司(幼少時代の亮司 泉澤祐希)の家は、質屋を営んでいた。
家では、母の弥生子(麻生祐未)と店員の松浦(渡部篤郎)が
浮気をしていた。

そんな中、亮司は、ある女の子(幼少時代の雪穂 福田麻由子)と出会う。
川の前で、じっと見つめている少女は
とてもきれいな子だった。
亮司は、図書館によく本を借りに通っていたが
そこでその女の子と偶然再会する。
ランドセルに書かれた名前から西本雪穂という名前であることがわかった。
手を口元によせ、集中して読む姿に、しだいに亮司は、雪穂に惹かれていく。

亮司は、思い切って雪穂に声をかける。
川で見かけた日、なにをしていたか聞くとドブに咲く花を探していたという。
亮司は、辞典で必死にその花を探す。

雪穂は、家に帰る。
古い『月見荘』というアパートだった。
部屋には、白い洋菓子の箱があり、男性の靴が玄関に置かれていた。

「雪穂、頼むよ
母さん雪穂しか頼る人いないんだよ」
母・西本文代(河合美智子)に無理やり部屋に入れられる雪穂だった。

図書館で、また雪穂と再会するが、亮司には、目もくれず本に没頭する雪穂。
亮司は、帰り道、川のところで雪穂を呼び止めた。
「ここ!」
「今の花なに?!」
川には、紙で作った白い花が浮かんでいた。

亮司は、ドブに咲く花はなかったので、
泥の中に咲く花、つまりお釈迦様の台座に使われる蓮の花を作ってきたのだ。
花は、流されてしまうが、雪穂は濡れるのもかまわず追いかけていく。

「すごい!すごいきれいだった!
あたしあんなの初めてみた!」感動する雪穂

「はい、雪」と雪の結晶の形の切り絵を作る修二
「雪穂だから」

「あのさ、なんであたしに親切にしてくれるの?
「ちょっと僕と似てる気がして」

「タイムマシンがあったら未来に行く?過去に行く?」と聞く雪穂
「過去」と亮司
「後悔って嫌いなんだよね」と雪穂
しかし、二人とも嫌なことがあった時
余計なことを考えないようにする方法は、同じだった。

「ね、あれ・・あれ、花みたいにみえない?」と雪穂
川面に月がが写って丸く反射して光る。

「これ、ありがと」と亮司からもらった雪の結晶の切り絵に雪穂は笑顔を見せた。
川面の月を見て
「すげー!すげー!」とはしゃぐ亮司だった。

翌日、図書館には、雪穂がいた
「いたんだ」という亮司に
「うん」と笑顔の雪穂

仲のよさそうな二人の様子を見守る図書館司書の谷口真文(余 貴美子)
二人の仲は、急速に近づいていった。

亮司は、大きな辞典ばかり借りていたが、雪穂の影響で
『風と共に去りぬ』を借りる。
その様子に「若いっていいねー」と真文が二人を冷やかす。

二人が歩く前に、老夫婦の二人が手をつないで歩いていた。
「ああいうおじいさんとおばあさんっていいよね」と雪穂

「あのさ、雪・・み大福といちご大福どっちがいい?」
雪穂は、そっと亮司の手をつなぐ
「普通の大福かな・・」
「どっちでもないってことかな」と緊張する亮司

「亮くん、汗すごいよ」
「ごめん!ほんとごめん!」と手の汗をズボンで拭く亮司(笑)
再び手をつなぎなおして歩く二人

そこに、亮司の父・桐原洋介(平田満)とばったり会う。
雪穂は、慌てて手を離し、逃げるように帰って行った。

雪穂と亮司の二人が、ほほえましかった!
こういうことは、やはり女の子のほうがおませさんですね。
しかし、雪穂が、逃げるように帰ったわけは・・・。


洋介は、亮司に店のお客の娘だから二度と雪穂と会うなという。
そして、雪穂もいつもくる男が、桐原という名であることを
聞いていた。
亮司が作った雪の切り絵を大事に持つ雪穂・・。

亮司は、『風と共に去りぬ』を読みながら雪穂を待つが
図書館には、来なかった。

雪穂の学校で待ち伏せする亮司。
雪穂は、亮司の顔を見ると、
「気持ち悪いんだよ!二度と近寄らないで!」と立ち去ってしまう。

泣きながら帰る雪穂。
しかし、家には、またあの白い洋菓子の箱が置かれていた。
文代は、「200万もらったんだよ
借金も返せるんだから
これでで終わりなんだから」と雪穂を説得する。

「私のこと売って200万前借しただけでしょ?!」
「父さんが死んであんた抱えて
母さんだって同じことしてたんだよ
なんでわかがままばかり言うんだよ!」

雪穂は、借金のために買春をさせられていた。

この事実にびっくり・・
そして、その男は・・・。


その頃、亮司は、雪穂に気持ち悪いといわれ
手をつないだ時の汗のことかと落ち込んでいた。
司書の真文が嘘だと思うけどなぁ・・と励ます。
「あんたと出会ってから笑うようになったもの」
「そうですか・・」
「あんたもだけどね」と真文は、笑う。
「手紙とかどう?
手紙なら、読んでくれるかもしれないじゃない?」

亮司は、夕方の公園でノートに手紙を書くが
雨が降ってきてしまう。
急いで帰ろうとすると 雪穂が母親に連れられていくところを見る。
いつも遊んでいた建築中のビルの中だった。

迎えにくるからと母は、ビルのある一室に雪穂を入れる。
それをこっそり見る亮司。
ドアは、鍵がしまっていた。
亮司は、天井裏のダストを上っていく。

雪穂は、服を脱ぎ始め、男は、雪穂の写真を撮っていた。
脱がされた服・・横たわる雪穂
男は、亮司の父親・洋介だった。

ダストから雪穂たちがいる部屋に抜け出た亮司は、父親の前に立つ。
「なにやってるの」
雪穂は、慌ててそばのぼろ布で体を包む。

「なにこれ・・」
「これは・・な・・亮司、違うんだ」
亮司の目に涙が溜まる。

雪穂は、隅で小さく丸まっていた。
「この子だって、納得して・・
嫌がってないだろ?
たいしたことないんだよ・・この子にとっちゃ」

次の瞬間、亮司は、父をハサミで刺した。

震える亮司。
ハサミはにぎったまま・・

「どうしよう・・どうしよう・・
オレ、お父さん・・オレ、殺し・・・」

「殺したんじゃない!
亮くんには、悪いけどあたしだって殺してやりたいと思ってた。
何回も頭の中で殺した」

血のついた亮司の手をにぎり、ハサミを取る。
「だから、やったのは わたしだよ」
にっこり笑う雪穂
雪穂の目からも涙がこぼれる。

ドアには、レンガを積み、開かないようにし
天井裏ののダストから二人は、脱出する。

「ひとつだけ約束しない?」と
雪穂は、自分たちが
会ったこともないし、話したこともない
名前も知らないまったくの他人ということにしようと
提案する。

「なんでそんなこと」
「絶対そのほうがいいから・・
必ず連絡するから。信じて。」
雪穂は、小指をだし、亮司と約束する

「おやすみ」
うなづく亮司。

その時の亮司は、約束を問いただす余裕もなく
この場から立ち去りたい一心だった。

家に帰り亮司は、手を洗う。
血のついたトレーナーを洗濯機の奥に突っ込んだ。

『タイムマシンの話、オレは、やっぱり過去にいくよ
それであの日のオレに逃げるなっていう
そうすれば あなたの道は、もう少し明るかったはずだから・・』

建設中のビルの現場で洋介の死体が上がる。

ドアの前にはレンガが積まれ第一発見者は、菊池という男の子だった。
致命傷になったのは、鋭利なもので刺された傷だった。

「なんでこんなとこおったんでしょうね」と刑事の笹垣(武田鉄矢)
妻・弥生子が確認にくる。

雪穂は、学校の焼却炉でネガを燃やしていた。

笹垣は、亮司に話を聞く。
笹垣は、どうして建築中のビルに洋介がいたのかがわからなかった。

「君くらいの子が よう遊びに来とる。
もしかして あそこでお父さんみかけたことかあるかと思って」
「ありません」と亮司
笹垣は、「またな」と言い帰っていった。

松浦は、お茶を持ってくるが
笹垣は、帰るところだった。

松浦が亮司の部屋にお茶を運んでくると
亮司は、家族で写っている写真立てを投げつけようとしていた。

松浦は、弥生子に口裏を合わせておいたほうがいいと話す。
「あいつらさ、何でも疑うからさ
浮気がばれたらさ、桐原の家からもらえるものもらえなくなるよ」と吹き込む。

亮司の薄ら寒い毎日が始まった。
学校では、自分が殺したのに、殺された家族を演じ
悪夢にうなされる。
すべて吐き出してしまいたかったが、吐き出せる相手からの
連絡は途絶えていた。

図書館でも会うことができず、しだいに亮司は、雪穂と会ったことを
後悔し始めていた。
雪穂と出会わなければ人殺しなんてしなかった。
もしかして、オレは、だまされているんじゃないだろうか
雪穂は、あのハサミを手に警察に駆け込む気ではないだろうか
何もかも信じられなくなり 雪穂に太陽を奪われたような気がしていた。
雪穂は、亮司を影からそっと見ていた。

外のベンチで本を読む雪穂
「もうすぐ読破だね」と真文が声をかける。
「スカーレットって天国に行けたんですか?
生きるためならそこまでしても許されるんでしょうか」

「どうだろうね・・」と子供を抱っこする真文。
「この子が殺されちゃうって思ったら
私もやっちゃうかな」

真文は、こういうこと桐原くんと話せばいいのにという。
亮司の家のこと(洋介の死)は、雪穂も学校でうわさになり知っていた。
「手紙でも書こうと思ってるんですけど・・」

雪穂は、父の骨壷に洋介の財布を隠した。

被害者・洋介の当日の行動があきらかになる
洋介は、200万を引き出し、プリンアラモードを購入。
桐原の顧客名簿から
雪穂の母親の名前が挙がる。
雪穂の母・西本文代は、お金に困っていた。

笹垣と部下の古賀久志 (田中幸太朗) が雪穂の家にいく。
雪穂は、なれた手つきで二人にお茶を入れる。

「しっかりとした子ですね」と古賀。
「なに読んどるの?」と笹垣が聞くと

「『風と共に去りぬ』です。」と雪穂
強くて、たくましくてどんな時でもあきらめないところに
あこがれるという。

笹垣は、部屋を見回す。
荒れはてた部屋。
ゴミ箱には、白い洋菓子店の箱があった
雪穂は、笹垣がそれに気づいたのを
横目で見る。

文代が帰ってきた。
「桐原洋介さんが亡くなったことご存知ですか?」
「新聞とってないんで」
11月12日 洋介がここに来るのを見かけた人がいるという。

古賀は、文代が怪しいとにらむ。
笹垣は、自分が、プリンの箱を見ていたことに
気づいていたにもかかわらず、母親を疑わせるようにしていた雪穂のことを
不審に思っていた。

一方、捜査は、弥生子と松浦にも及ぶ。
当日、お客が店に行っても誰もいなかったという証言がとれていた。
「あの日の夜6時からなにやってましたか?」という質問に
松浦は、蔵にいたという
蔵にいると音は聞こえなかった。
弥生子は、店に出ない人だし、亮ちゃんと飯でも食ってたんじゃないですか?という松浦

亮司の証言も、その時間 ご飯食べながらテレビを見てたという
「その日の内容覚えている?」という古賀に
すらすらと答える亮司
「よくそんな覚えているね」
「忘れられない日だから・・」
笹垣は、亮司をじっと見る。

子供まで口裏合わせるとは思えないと笹垣と古賀。
しかし、笹垣は、すっきりしなかった。
文代が計画的に会うとは思えないという。・
しかし、文代は、事件があった日からお金を返済していた。
頭冷やしてくると出ていく笹垣。

雪穂は、家に帰る
部屋では、浴びるように酒を飲む母がいた。
「お母さんどうしたの?」
「やってらんないよ
あたしが何したっていうんだよ」
雪穂は、ぎゅっとにぎりこぶしを握る。

同僚の刑事が笹垣の過去の事件について話す。
以前目撃者が一致する人物を連れてきた。
その容疑者には、一人娘がいて、父親が捕まり犯罪者の子供といじめられ
自殺してしまう。
しかし、その容疑者は、犯人ではなかった。
同僚は、それが怖いのでは・・と話す。

笹垣は、歩いていると白い紙切れが飛んできて頬につく。
雪穂は、亮司からもらった切り絵を破いていた。

「もう終わるからね。亮くん・・」

雪穂は、大事にしていた雪の結晶の切り絵も川に流す。

部屋に戻り「お母さんこれ飲んで 二日酔いに効くって
隣のおじさんにもらったの」と風薬を飲ませる。

「雪穂、やったのってあんただろ?
だってさ、あんた以外いないもんね。
殺したくもなるよ あんなおやじ
大丈夫だよ誰にも言わないよ
おやすみ・・」眠りに落ちる文代

「殺したくなるってなんで?
なんで・・なんでそんなことさせたのよ!」
雪穂の目に涙がこぼれる。

笹垣は、事件現場のビルにいた。
そこで西本文代と子供が無理心中したという連絡が入る。

ガスによる無理心中だった。
笹垣は、少し開いた台所の戸棚を見る。
紙に包まれたハサミが出てきた。

雪穂は、病院にいた。
「目が覚めたか」と笹垣が声をかける。

「お母さんは 君と無理心中しようとした。
君は命を取り留めた
「辛いと思うけど・・」と古賀
「そうですか・・私だけ・・生き残って・・・」

「これお母さんの?」と台所から出てきたハサミを雪穂に見せる。
「そうです。」
雪穂は、病院の屋上で空を仰ぎながら涙を流していた。

雪穂の学校では、洋介を殺したのは雪穂の母親だとうわさになっていた。
ランドセルには、マジックでいやがらせの落書きが書かれる。

笹垣は、まだ現場で考えていた。
ドアは、レンガがびっしり積まれていた。
窓は、しまっていた。
にげられるところは、ダストひとつしかない。

あそこから逃げられることを考えると
犯人は、子供。
被害者の子供か加害者の子供かと推理を詰める。
しかし、肝心の動機がなかった。
西本文代の自殺の理由、母をかばわない雪穂
笹垣は転勤になり、事件は、あいまいさを残したままだった。

雪穂は、ランドセルの落書き部分に、ガムテープを貼り
『風と共に去りぬ』の本を持っていた。

「あんた大丈夫?」と真文が図書館に来た亮司を心配する。
「たくましすぎるよ。人殺しのくせに」とスカーレットのことを話す。

「でも彼女はさ、夢をみるんだよ
自分の幸せがわからなくなって走り回る夢。
あなたのお父さん殺した犯人も怖い夢みてるよ」
ほんとうの罰って本人の心に下されるものだと思うと真文は話す。

「あの子から手紙きた?」と聞く真文。
亮司は、急いで家に帰るが手紙はきてなかった。

事件の捜査本部は打ち切りになった。
亮司は、学校から帰ってくると母と松浦の話し声が聞こえてくる。
文代と雪穂は、無理心中をしたが、雪穂が助かったという事実だった。

『雪穂がすべてを背負ってくれたことに
あの奇妙な約束の意味にやっと気づいたんだ』

亮司は、走り出す。
雪穂がいたアパ−トの前には、『すててください』と書かれた荷物が置かれていた。

笹垣は、ハサミを雪穂に渡す。
母親の形見、死んだお父さんのものだしという雪穂

笹垣は、ひとつ嘘ついたらどんどん嘘をつく
おてんとさんの下歩けんようになるという。
「わしになんか言うことないんか」

「いろいろお世話になりました。」と笑顔の雪穂
「なぁ、きみやったらなれると思うで、スカーレットに。」
「ありがとうございます。」

「わがこころのよくて、ころさぬにはあらず。また害せじとおもうとも、百人千人をころすこともあるべし」笹垣は、そうつぶやいて立ち去っていった。
(歎異抄 第十三章)

亮司は、図書館に向かう。
止める司書たちを振り切り、『風と共に去りぬ』の最終巻の5巻目を手にとり
ページをめくる。
本の後ろのほうに、名前はぬりつぶされていたが、確かに黄色い手紙がはさまっていた。

『いつかこの手紙見るかな
そう信じて書くよ。
何があっても多分亮くんが思っている通りです。
後悔なんてしてないけど
本当は、私自身もいなくなるつもりだった。
私と亮くんをつなぐものは全部消えてしまったほうがいいと思った。

だけど、肝心の私だけは残ってしまった。ごめん。
どうも私は 神様にに嫌われてているみたい。
死んだら全部終わるという思いを見逃してもらえなかったみたい。
でも どこまでも生きてやろうと思います。
親を殺しても手に入れた人生だから。

私は、遠くに行きます。
場所は言わないよ。
人から見れば もう亮くんは被害者の息子。
私は、加害者の娘。
仲良しなのはどう考えてもおかしいし
すべてが無駄になってしまう。
今までもこれからも会ったこともない
名前も知らない他人でいよう。
二人のためにそれが一番いいと思うから。
あれはもらっていく。
あれは、亮くんだから。』

ハサミをにぎりしめホームに立つ雪穂

『ドブのような毎日の中で
白い花を咲かせてくれた亮くんだから
いいことなんか何もないと思っていた私に
笑うことを教えてくれた亮くんだから
なによりもあの時、私を助けてくれた亮くんだから
亮くん、ありがとう・・
私、あの時ほんとにうれしかった。
生まれてきてよかった。
もう十分だって そう思った。
亮くんは、私の太陽だったよ。』


雪穂が電車に乗り込もうとしたところで
亮司が雪穂の腕をつかむ

ハサミが落ちた。

「待って!」
そこには、雪穂が書いた手紙を握り締め
ひざから血を出して必死に追いかけてきた亮司の姿があった。

雪穂の目から涙がこぼれる。

「雪ちゃんだってドブに花咲かせてくれたじゃないか 月も!
オレ、雪ちゃんと出会って笑えるようになったよ。
いいことあるんだってそう思った。
雪ちゃんがいてくれたこと ありがとうって思ってるよ!
雪ちゃんだって・・雪ちゃんだってオレの太陽なんだよ!
行かないで!行かないでよ 雪ちゃん!
オレ、強くなるから 雪ちゃんはそんなことしなくていいから
もう絶対逃げたりしない!」

雪穂は、指を指す。

「・・行って・・行って。
もう暗くなるから」

『いつのまにか、オレたちの上には 太陽はなかった。
他人でいること以外できることはなにもないんだと
笑われてている気がした。』

ハサミで雪穂からの手紙を切り始める亮司
太陽の切り絵だった。

『オレたちは、11歳だった。』

1998年冬

電車で学校に通う亮司。
たった七年のうちにほとんどのことは変わった。

事件のことは、もう誰も覚えていないだろうと思っていた。
いつもの図書館には、真文が変わらず働いていた。

『オレたちはこのままほんとに他人で生きていくのかと
思い始めていた。
もう交わる道はないと思い始めていた。』

雪穂は、唐沢礼子(八千草薫)に引き取られ唐沢の家にいた。
学校から帰ってきた雪穂に
「あんた、ボーイフレンドとかおらへんの?」と聞く礼子。

雪穂は、食事をつくり、休みの日は、礼子がやっているお華の教室の手伝いをしていた。
そんな雪穂に「遠慮せずにしたいことしていいのよ」と気遣う。
「温泉行こうよ」と明るく振舞う雪穂

部屋で、指を口元に近づけ 考え込む雪穂
「何やってるんだろ・・あたし」

部屋には、亮司が別れ際に作ってくれた 切り絵の太陽が壁にかかっていた。
「亮くん・・」

『事件は、時に埋もれ忘却のかなたへ
すべてが終わったと思っていた。
もう誰もが忘れたと思っていた頃だった』

亮司が横断歩道を渡ろうと信号待ちしていると
向かい側に笹垣が現れた。


子役とは思えない幼少時代の亮司を演じた泉澤祐希くんと
幼少時代の雪穂を演じた福田麻由子ちゃん。
影を持った役を熱演してました。

11歳という幼ない二人が背負った重すぎる現実。
雪穂を守るために、自分の父を殺した亮司
亮司を守るために母を殺した雪穂
二人には太陽は注がなかったけど、お互いを太陽と見る二人。
切なかったですね・・

二人は、他人になり別れることで封印しましたが
今、またその封印が解かれようとしています。
そして、運命に導かれるように再会する二人・・。

けれども事件のことが消えぬ以上 二人の行く先は、明るいものとはいえなそうです。
冒頭のシーンからもわかりますが・・

重いドラマですね・・
事件を隠すために、まだまだいろんなことが起こりそうです。。


ありがとうございます。これからも頑張ります!よかったらプチっとお願いします☆


公式HPの裏サイトの
入り口は、左下角の『夜』というところからです。
でも、パスワードを見つけなくてはいけません。
かなりこまめに変わってます(笑)
13日現在、ヒントは、ニュースのところです。
脚本家の森下さんの裏話が読めます^^

原作は、わりと読者に事実をゆだねるような書き方になっているようです。
ちなみに『幻夜』は、『白夜行』の続編にあたる作品だそうです。
白夜行
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柴崎コウさんの歌声が、また切なくて・・
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posted by まりこ(^▽^) at 13:04 | 東京 ☁ | 白夜行

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